大野 冨士子のお気に入りの歌一覧
へし切
消えそうな月も今宵に冴え返りふたりで見ている彼の世此の世で
24
もっと見る
滝川昌之
赴任した新米教師の眼のように汚れ一つも映さない冬空
24
もっと見る
恣翁
咽を刺す夜気に 鋭く光りたる 二日ばかりの 幽かなる月
22
もっと見る
石川順一
カップ麺そしておにぎり二つなり今日の昼食エースコックだ
11
もっと見る
inosann
「過保護だね」という声かるく受け流し三十路息子の新居をさがす
22
もっと見る
元親兄貴
のど痛め 冬の訪れ感じとる 喘息持ちとなった我が身よ
12
もっと見る
元親兄貴
吐く息が白さ増してく冬の朝背中丸めて行き交う人々
17
もっと見る
石川順一
千両や万両の実と南天も赤い実が成りさなぎが一つ
19
もっと見る
滝川昌之
差し出したカイロ代わりのコーヒーを君の小さな両手が包む
30
もっと見る
へし切
流れ逝く時のまにまの吾が身かな風にたわむれ星と語らふ
24
もっと見る
吉野 鮎
錆びつきて鞘拔けぬ太刀日ごとにや移り棲む家に埃積むに似て
18
もっと見る
葱りんと
玄関に 座す猫に問う 行きたいの? 首横に振れ 幸せだろうが?
15
もっと見る
詠み人知らず
降るシャワー シャンプーすれば豪快で お湯弾かぬも漂う雄味
8
もっと見る
恣翁
溜まるのを耐へに耐へし後 流しけり 忍びせば 今宵尿漏らさまし
12
もっと見る
荒野のペンギン
帰宅する小学生の吾をストーブとココアで母はいつも迎えり
8
もっと見る
inosann
秒針がチクタクの音に伝え来る人生の重さ 日曜の朝に
24
もっと見る
滝川昌之
朝届く林檎を一つ仏壇に箱から父の生家の匂い
30
もっと見る
石川順一
熱きお茶知らずに口に入れて居る愚行の夕餉芋の天ぷら
17
もっと見る
千映
サンマなし季節の味覚柿健在今夜は柿入りフルーツサラダ
8
もっと見る
へし切
一面の紅葉に寺はつつまれて見下ろす景色くれなゐの海
26
もっと見る
[1]
<<
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
>>
[72]