南 骸骨のお気に入りの歌一覧
蓬ヶ杣
色使いの強さに鳴いたかもめを思い浮かべて落ちろ海まで
2
もっと見る
紙魚
駆け込んだ駅のトイレに棄てられし妊娠検査薬の空き箱
5
もっと見る
いちにのパッパ
「年長」といっても中身は五歳です甘えたいって合図が出てる
5
もっと見る
明応
早朝の星占いを眺めつつ遠くで学ぶ息子を想う
7
もっと見る
詠み人知らず
妻を抱き君の身体を思い出し果てて虚しい無機質なセックス
2
もっと見る
白亜
ビル群のラインおぼろげ ほろほろと明日を消しゆく雨の脚かな
16
もっと見る
ハル
授業中斜め左の後頭部こっちを見ろよと念じるわたし
3
もっと見る
遠井 海
やさぐれたあたしの胸に遠慮なく飛び込んで来た突然の雨
13
もっと見る
桜園
落ち着くよそのひとことで頑張れる引きこもる子の傾聴をして
18
もっと見る
まあさ
病床にて 砂か鉛を飲むように ただ義務だけで喰らう夕食
19
もっと見る
くろご
扉閉め仮面を外し鎧脱ぎ心の置き場未だ決まらず
3
もっと見る
かっぱちゃん
月明かりの下で心もとなくてピアノの音色を着て眠る夜
4
もっと見る
紫苑
見ほるるもやがてさびしき学祭のおはりを告ぐる冬の花火は
6
もっと見る
せいか
容赦なくあの夜砕かれた心臓の欠片がモゾっと動き出す秋
7
もっと見る
聴雨
ゆく秋の夜を惜しみて滲みたる妖しきまでに匂やかな月
16
もっと見る
たんぽぽすずめ。
燻製の牡蠣をくわらば渓谷で長夜すごせし君ぞこがるる
9
もっと見る
笑能子
サラサラと過ぎ行く予定のその合間思いひとひら浮かんで消えて
2
もっと見る
紫草
立ち躍る新米の飯ありがたきまびき大根漬物そえて
19
もっと見る
詠み人知らず
チャイム鳴り胸踊らせて応対す 時々います爽やか男子
2
もっと見る
横雲
冬近しひとり覚めたる朝寒の人目守る山やがて枯れなむ
4
もっと見る
[1]
<<
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
>>
[36]