住川幸のお気に入りの歌一覧
風橋 平
国道を過ぎる長距離トラックを数え倒して二十歳の詩集
7
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鳰
くろ髪の重くなるたび積もるのは恋だけだとは思うなよ春
3
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風橋 平
若草のない街にさえ雲はゆく世界自体を遺言として
21
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詠み人知らず
曖昧に重なる夢と現実を二人分けあう冬のラザニア
20
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まりこ
思春期のかおりを残す海端で深呼吸する ああ、ここが好き
8
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詠み人知らず
凍て星は独り佇む片割れの月がこぼした氷の涙
25
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卯月
狼のお腹じょきじょき切り裂いて石を積むのはごまかしの罪
2
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卯月
しゃぼん玉こわれて消えて海の果てあなたはずっと生きてください
3
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鵺吉
春日部はのどかな晴れの日が似合う どこまでいっても街は迷宮
2
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やんや
ラミネートされてしまってあの日から栞でしかない紅葉 かなしい
10
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蕾野
どうしても溶け込めなかった食塩をろ紙に包んで捨てるかなしみ
14
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詠み人知らず
生涯の長きに渡り穴を掘り 小さな墓標を求めて終わり
16
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もなca
こらえても溢れ出てくる液体が気化したものを「悲しみ」と呼ぶ
13
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雨宮
砂の上書いた言葉は波に消え海しか知らないわたしのこころ
11
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しづく
躊躇してしまえば青いつま先のむこうにざわついたみずたまり
3
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どるちぇ
ああまるでさよならのよう 身動ぎもできず瞼に受ける接吻
10
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真実
白い肌湯気立ち上る水槽にへばりつく髪金魚の尾ひれ
7
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たかなしゆり
嫌いとも好きともつかぬ感情に付ける名前の一般公募
4
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いり子
間違って溜めてしまった水風呂の栓を抜くよな別れの時だ
11
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紫草
卓上にころがりておる薬瓶に夕日のさして錠剤ふたつ
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