藤久崇のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
君知らず 求め重ぬる唇に リップとふ名の 媚薬を塗るを
16
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詠み人知らず
掬っては 指の隙間ゆ 滴れり 餓鬼の眼に 映れるものは
17
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詠み人知らず
握られて エゴイスティックに舞わされた 憐憫という愚かな曲で
15
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詠み人知らず
痛むほど愛してはだめ 天秤の針が傾いてしまうから
22
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舞
五月晴れ暮れて朗らな月影とゆるり語りつ呑むひとり酒
11
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詠み人知らず
鈍かれど 他の心根に 透け見ゆる 卑しさばかり 悟るぞ悲しき
19
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秋日好
三十一にどれだけ意味を突っ込むかお化粧するかそして変化す
14
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詠み人知らず
きらきらを湛えた川の土手にあり 草を背中に 眠ったようだ
25
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中野美雄
桑の木の木末に耀ふ夕あかり今しばしあれ人はゐなくに
9
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中野美雄
曉のそらに閃く雷光を木末に仰ぐ山法師
9
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灰色猫
液体を漏らさぬ皮膚があることでときどき僕ら海に焦がれる
18
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灰色猫
魚影濃き青き海へと潜り捕る魚は家族一日分だけ
20
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灰色猫
誰ひとり訪ねてこない玄関の靴を揃える生きるきちんと
20
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灰色猫
公園の真ん中にひとりどっしりと日向に眠る猫の風格
24
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灰色猫
初々しい息子の名刺手に取れば元気に育った事に感謝を
19
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灰色猫
ブラウスが初夏に吹かれてましろなり恋をしている水無月の空
16
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秋日好
網友の声の薫りを嗅ぎたくて詠いかけては文字の色見る
21
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詠み人知らず
悪口は 吐けば己に返り来る 厳しきものぞ 心して生きむ
27
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灰色猫
同性を愛してしまう男には母体になれない悲しみのあり
20
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灰色猫
さらさらと初夏を流れる川辺にて稚鮎を釣りし麦わら帽子
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