滝川昌之のお気に入りの歌一覧
千葉 甫
彩りは桜紅葉のこの道を誰も通らぬ時間の過ぎる
3
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煩悩
竹群に包まれている恥じらいを名無しのままで投函しに行く
6
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詠み人知らず
つれづれに縺れた糸をほぐす癖解けぬと知るも色褪せるまで
9
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へべれけ
朝ぼらけ店の売り子の白き御手触れるは吾のみにあらざらむかな
2
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び わ
勝ち負けの勝負の世界入り込む強敵多し囲碁を始めて
4
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幸子
「落しものですよ」と小さき靴下を赤子の母にそっと差し出す
10
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KEN
燃えつきた もみぢの滲む 沼かがみ 水脈引く鳥の 影も虚ろに
12
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へし切
葦辺ゆく鴨のつがいを見るにつけ浮き寝も寂しさゆる冬の夜
19
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露草
わが心ここに在らずの続きおり君が面影ついて離れず
12
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詠み人知らず
残り糸繋げて編めば襟巻きの幾何学模様照れて笑うよ
19
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可不可
朝の十字路に立って見まはすと 巨きなクルス背負った気もする
6
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詠み人知らず
花びんにさす ひなの菊に日のさして 一段と赤き色 さえざえとす
4
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喜くちゃん
夕飯の膳のまわりをうろうろとおとし物なきかと探しいる小犬
1
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喜くちゃん
秋の陽のやわらぐ橋の上を右になり 左になりて犬は寄り添う
2
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喜くちゃん
秋の陽の入り来る 茶の間に 朝の茶のすすりるやからの 笑顔揃ひて
3
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喜くちゃん
紅葉の山々 目前にして橋渡る せせらぎの音 心和らぐ
2
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橋本弘行
突然の残業に年下の彼が待つ夜ご褒美のハグ
1
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煩悩
呼び止めたバスが去ってしまった影から落ちるホワイトサンド
4
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秋日好
黒真珠 巻き厚くする円環の熟成ののち得られるまるみ
12
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舞
ふるさとを冬に偲べば父母と甘き美味くと喰いし干し柿
7
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