芳立のお気に入りの歌一覧
紫苑
名を入れし湯のみ茶碗はなみかぜの四年をかけて対うしなひぬ
20
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横雲
遠つ人松が下道迷ひつつ積もる落葉を踏みやきにける
4
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粕春大君
山川にぬさと手向くる紅葉とはむべこのたびの手形なるらし
25
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紫苑
あいまいな夜ひるのへりその腕は湯舟のやうにわたしを抱く
7
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光源氏
ゆく舟のあとだに見えぬ和歌の浦かたみの月を千千にみだして
10
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光源氏
みちのくの峯の嵐のはげしさに忘れがたしの松も揺れたり
10
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紫苑
よこたはる吾を抱き入れてアヌビスのかひなのごとく地下鉄の音
9
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もぉりもり
あたためた声でこたえるこれからもひとつの影になって眠ろう
4
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只野ハル
雨の夜ひとりで林檎食べましたおいしいねってうなずきながら
11
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只野ハル
テーブルに探さないでの置き手紙千切り散らせつ探さないから
4
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はいね子
うつくしく三角形を書けぬまま僕らは大人になっているのか
10
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河のほとり
あらし吹く山路にもみぢ散り敷けば通ひし人の跡もはかなし
8
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浅草大将
海ゆかば水漬くかばねの艦をさへ草のむすめに人のなずらふ
6
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浅草大将
君だけを色あざやかに残しつついまはセピアの夏の思い出
13
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光源氏
風吹けば一夜の戀も散りしをる有爲の奧山色は匂へど
10
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紫苑
北辰とみまがふものの揺らぐときわたしを遊ぶサティのてのひら
6
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遠井 海
あなただけ想って編んだ真っ白なこのマフラーで絞め殺させて
13
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恣翁
杜の上の月影淡く 夕靄の籠むる水面に 砕け初めけり
20
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浅草大将
実りなき民をたのむにかけまくもかりにも国のちからあるべき
14
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紫苑
逃れてものがれても青とこしへのまひるに冬のことぶれを聞く
10
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