螢子のお気に入りの歌一覧
聴雨
ぬばたまの月咲まふ夜の片隅にたつた一つの約束を置く
12
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紫苑
喉ふかくルサンチマンをいふ君の目に偽りの白鳩を見つ
14
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悠々
泥の河こぎゆく舟の櫓は重く 水面にかすむ白蓮の花
19
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白亜
正義の対に別の正義があるだけで 世界はなおも堂々めぐり
11
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紫苑
折りふしに尖れるものを丸め込み針水晶の黒おほきこと
14
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こはぎ
切なさに堪え切れずに打つメール送信ボタンは押せないでいる
4
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紫苑
蜩のこゑ哀しかりアヴェ・マリア街角の歌に添うて鳴くなる
12
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紫苑
隔たれてそも風狂の人なりきくぢら雲なと浮かぶ青凪
11
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浅草大将
つきみ草ひと夜の夢もあり明のはかなき影を露と抱くかな
13
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聴雨
青藍のひがしに淡き月ひとつ白露のごとき思ひこぼるる
11
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七色コイン
人間は脆くて弱い生物だ だから祈ろう今日の終わりに
15
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白亜
ずっとはりつめてきた。ほどいた髪はゆるした人にしか見せない掟
9
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白亜
アトリエの陽だまりみたいな窓際で 不器用な愛をきみと描こう
15
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まるたまる
待つことをやめられないのは何故だろう息を吐くとき何かが刺さる
11
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聴雨
立ち添ふる涼しき星よ君はいま何する人ぞ呼べど届かず
17
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三沢左右
涼し夜の長きに一つ混じらはで 暑くはないか 十日目の月
14
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三沢左右
淡青き水面に沈み行きゆきて深き夜やみに月ぞ溺るる
26
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ケンイチ
青さかり涯てゆく先のかなしみを求めきそひし日も遥かなり
11
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ケンイチ
つつぐれの秋ともなればみづうみに渡る千鳥も影ばかりなり
12
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三沢左右
糸の目の数なかりけり涼やかに見る東雲の秋の雨粒
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