金木犀のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
そうやって敵を増やして偏狭が ぼくの面積 針ほどにする
18
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沙久
異動した君を追うとはどれだけの「好き」があるんだ私の中に
20
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中野美雄
荒磯に寄り來る波の鳴るなへに大海はらに黒雲の立つ
9
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秋日好
「この仕事他に誰にも頼れない」腹括る友やはり君だけ
12
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恣翁
浅漬けの 有り合はせのヅケと見るからに 「止しな」と 里に触れて知らせき
12
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inosann
パック手に哲学者のごと妻の顔 思案にくれるスーパーの中で
19
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舞
つめ草の盛りに咲ける片岡に降る月影の雪のごとくに
12
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詠み人知らず
たちまちに 頭に靄のかかるがに 無心とならむ 抱きしめらるれば
15
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詠み人知らず
水鉢に浮べて 涼しと人の言う ドクダミ忌むも 裏庭に生ふ
14
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詠み人知らず
愛しとて 月やは影を落さるる 誰にも等しう 降る慈光かな
17
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藤久崇
同じとて 友となりしや 白菊の 畠に遊べる 白蝶の児ら
14
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千映
雨上がり足取られても懸命に走る孫娘の胸が気になる
10
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藍子
花束にするなら黄色いフリージア華やかさ増すかすみ草入れ
12
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藍子
長年の付き合いとなる夫婦には空気みたいな存在が良い
11
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朔夜
とめどなく満ちては引きて吾が血潮身体の海に航路をつくる
7
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松本直哉
われもまたかく歌ひたし法悦のさへづりやまぬ夏のうぐひす
13
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灰色猫
アラビアの砂丘の頂上祈りつつ雨が振るのを待つような恋
17
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灰色猫
教室へ吹き込む風が揺らしてるカーテンのなか秘密の逢瀬
20
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灰色猫
大陸に生まれなかった僕たちは燃えるカヌーに郷愁を見る
19
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大莫迦者
たった二十年目の太陽が 五十億年目の顔をする
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