夢月のお気に入りの歌一覧
光源氏
差し隠す君が姿のゆかしかりさらでも惑ふ千夜の宴に
10
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村上 喬
足早に過ぎ行く人の背中にも初夏の光が降り注ぐ町
21
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矢車菊
ふと本を閉じるごとくにぼくたちは詩歌のなかで胸かさねあう
14
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月虹
吹き荒れる海辺の町の二十二時明日の君を夜空に想う
97
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恵
ゆっくりと脱がされてゆくワンピース我は揺蕩う金魚のごとし
32
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三日月
水はじき 四日の命を 揺蕩うが 小暑の温気に 朧と煽らる
10
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緑川夜枝
少しでも話してたいのはわたしだけ あっさりと切る電話越しの君
2
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緑川夜枝
四六時中花占いを続けてる 左脳も右脳もあなたが好きです
6
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金魚藻
大船のたゆたふ池へ手を打たばゐたづらに寄る鯉もあらふよ
8
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へし切
なほ君に恋をしている吾なれば心はつきぬ風音をきく
28
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芳立
蒸し風も雨もやうやく払はれて街に日傘の白ぞすずしき
10
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もなca
台風の去りてまだなお風つよく葉裏をみせて芙蓉ざわめく
21
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コーヤ
照りつける陽射しの下で涼しげに風鈴の音が響き渡りて
19
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遠路
我慢する幸せに身を委ねおり 背中にほほを寄せてねむる夏
6
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遠路
また今日もたった一言言えぬままシーツの海に沈みゆくぼくら
6
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三日月
ひとときの道ならぬ恋 向日葵よ 夏夜の月に恋するなかれ
20
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是瓜
夏が来て暑さに眩み 筆をとる お元気ですかと七月の文
8
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新月
会いたいと 言えたら楽に なれるのに言えない辛さ 宵に溶け出す
9
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舞
放課後に君を待つ間の密やかなときめきに負け零れる吐息
13
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まぽりん
かりそめの夢だに結べ草枕ふたたび逢はん夜もなければ
26
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