住川幸のお気に入りの歌一覧
亜希子
泡にさえ なれる筈ない この体 海から出れば 干からびるまで
4
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いちにのパッパ
「ゆきがふる」とかって刻み散らかした二歳の紙きれ掃除はパパか
4
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紫苑
氷雨ふる穢土のひとよをきさらぎの凍えるゆびに息を吹きかく
14
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鹿男あほでよし
訳しかた まちがえたのはそちらですアイラブユーのユーは複数
10
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詠み人知らず
坂道を転び落ちたる橙の黄昏るまま小路にひとつ
21
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文麿
シャリシャリと白アスパラの春の香にゆらりたゆたふシャルドネの艷
8
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いちにのパッパ
この町を去りゆく者におぼろ気な夜の鉄塔のひかり儚く
7
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もゆや
春光が川面を揺らす日曜日わが子とふたり競う水きり
4
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あまおう
この雨の冷たさを知るきみはまた小さな傘で「おいで」と笑う
25
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もなca
煙突のけむり真っすぐ天を指しかく逝きたるかあの日の君も
26
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猫四手
窓を閉め灯りを消したか夜夜中 鍵は掛けたかヨナヨナが来る
3
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なかはらやすひこ
君去りて夜空を落つる星屑に淑やかに生きひそやかに死す
2
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杏理
強そうと言われて苦笑も 弱そうと言われりゃ癪な女心よ
8
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詠み人知らず
仕合わせの予算を組んでみたかった 食・住・食も充たせぬ賃金
16
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あまおう
トーストのバターのように滑らかにページをめくる白い指先
29
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汐
色水を魔法だという児の背にはいまの世界をつらぬくシャベル
5
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詠み人知らず
鬼よ来い蛇よ来い俺の六畳へ 有機物なら歓迎するぞ
16
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詠み人知らず
桃色の付箋をつけた頁ごとちぎった空に風花は舞う
15
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遠井 海
福豆のくず散る部屋に小鬼らが静かに眠る立春の明け
57
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まりこ
天井に水の模様がゆれる朝 もうこれでいい、これで良かった
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