灰色猫のお気に入りの歌一覧
うすべに
しばらくは塔も見おさめ車椅子 これが最後と手をあわす人
8
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草木藍
秋微雨白く煙りてやはらかし雨音ひそか草木の匂ふ
10
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へし切
届いたよ 元気な孫子の笑い声 何より嬉しい敬老の日に
13
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横井 信
機関車の黒い煙の薄れてく九月の空を掃くススキの穂
13
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恣翁
二階なる 白きレースのカーテンの 懸かる窓より 「雨だれ」の漏る
14
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ななかまど
夏はまだ居座っておりもみじ葉はあきらめ顔でただ天を見る
18
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Aquarius
揺れるから地上目指して落ちてくる鉄の鳥たち鉄の骨たち
3
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詠み人知らず
喜ぶと 父に母にと 知らぬ人 バラを一つの 萎びた小銭
3
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詠み人知らず
物書き手 知らぬ事柄 調べるに 時間余りて 詳しくなりすぎ
2
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横井 信
寝坊して急ぐ子どもを見送れば九月の空は高くなりゆく
13
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音蔵 雅秀
ベランダに スズメ飛び来てチュンチュンと 話しかけれど雀語解らず
4
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へし切
思い出は何時しかぼんやりセピア色 僕の頭の中の 消しゴム
14
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ななかまど
風見鶏いずこを向くか国連にゼレンスキーがシャツでのぞめば
13
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睡密堂
シジミチョウ日傘の中をすり抜けて赤い信号機の上を飛ぶ
9
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うすべに
涼しさで夏をおいやる雨うけて はや舞い落ちる紅い葉桜
12
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敦希
風孕むワイシャツの胸に蝶を飼う 気をつけてね この子咬むから
11
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KEN
秋風に うたかたの波 蕎麥の花 蝶は刳舟 潮路に迷ふ
11
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ななかまど
季はすすみ空気がぽりんと入れ替わり袖をとおした木綿の手触り
13
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へし切
墓参り葉見ず花見ず君想ふ 後の彼岸の 風は爽やか
12
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うすべに
金色の海原ひくく赤とんぼ 豊作祝う遠くの太鼓
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