大獏のお気に入りの歌一覧
恣翁
地下牢のやうなる露天の湯船より 銃弾のごとく飛ぶ河鵜見る
20
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紫苑
うつせみの魂をやどすかあをき露ふりこぼしつつ紫陽花の揺る
19
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紫苑
降りしきる雨のきこえぬまなうらにふはりとひらく黒きスイレン
22
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falcon
モカの味苦き心を街角の喫茶店に残し巷に紛るる
4
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みなま
くしゃみすると必ず顔みて鳴く猫は慰めてるのかたしなめてるのか
17
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みなま
ゆらゆらとものみなゆらぐここちしてめまいでてますおやすみします
14
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みなま
面接の練習家族構成を問われ答得えず 涙一粒
28
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みなま
さほど陽の当たらぬ庭にも青々と大き葉ひろげ咲ける擬宝珠
19
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ケンイチ
旅立ちの町および吾の滲みたる真夜は寂しきただ過ぎゆけば
5
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詠み人知らず
誰も皆心の中に毒を持ち危うくもあり切なくもある
17
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三沢左右
千砂潤び春雨薄く花ぶさを包む葉桜萌ゆる春かも
15
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三沢左右
行く人の靴底はなの色に染みにじみ溶けゆく春の日淡し
19
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みやこうまし
御所の杜和木に混じりてメタセコイヤ姿勢の良さと高さ誇示せり
16
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紫苑
後ろ手に短き爪を隠しをり生命はげしき春のかたはら
8
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詠み人知らず
悲しみは一方的に押し寄せて 君の写真をじっと見ている
18
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紫苑
意識下の青い静寂に潜みつつチョウチョウウオは花を知らない
6
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浅草大将
青こだち陰ふく風に玉ゆらを揺らく葉の間ゆ夏さし初めぬ
20
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恣翁
芽吹きたる柳を 懐古の月照らし 菱刈唄の調べ哀しも
16
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浅草大将
届かざるひかりもあれと星ぼしのかなたのぞめば天界は闇
20
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悠々
累々と重なる屍隱すごと春の雪ふる霏々とふるなり
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