みろくのお気に入りの歌一覧
千映
紅梅が色褪せ一瞬ソメイヨシノ「違うよね」の声が重なる
11
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詠み人知らず
人生の雨脚強く吹く風にありがたうこそ 晴れ晴れ愉快
10
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滝川昌之
見せた背のどこを切り取り育つのか息子二人に せ の真価問う
32
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林林
恥ずかしいのはお料理そのものでなく母からの愛顕になること
23
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舞
寂しげな吾に従う影ひとり月は三日月問えど応えず
11
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松虫君
ディオールのシャドウを矯めて見る友の開いた口が疎かで婀娜
4
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松虫君
君が捨て 私のものでもないものを なんとなく溜め 肥えてくタンス
6
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松虫君
堅物で優しいところが好きだけどクズな男になれよと睨む
6
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松虫君
留めろと針刺し縫ったワイシャツを返してほしくば取りにきてみろ
8
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葱りんと
ああ、もう 4月1日。 にんまりと 今年はどんな 嘘つこうかな
12
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葱りんと
「母さんの料理恥ずかし。売っている物の方がいい」 私泣いていい?
18
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灰色猫
病床の眠れぬ宵に初恋と握手ができるてのひらがある
22
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灰色猫
寝込んでは好きな作家の背表紙を瞳で撫でて週末過ごす
25
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灰色猫
肌という種から生えてる産毛たち今日が雨だと教えてくれる
17
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灰色猫
ポタージュに口づけをする銀色のスプーンが冬の愛であった日
21
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在原紀之
この駅で列車は七つに分かれます「異常はなし」とハンドル引き継ぐ
6
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在原紀之
一声の汽笛と共に七匹の蛍は遠く飛び立ちにけり
6
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千映
一枚の葉書で吾の心根を読み取るあなたメールで返信
12
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朔夜
君がため蕾ほころぶわけじゃなし吾がため散らすわけでもないし
6
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桐生賄
娘にも キティちゃん柄 スリッパを 足元お洒落に 楽しく春を
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