御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
橘
色淡いテラコッタにはペチュニアの赤紫が零れて初夏の日
10
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名鈴
物思ふ 雨の晴れ間に 胸開きて 橘薫る 風渡りけり
10
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へし切
コロナ禍の我慢の日々の続くなか孫の笑顔に和めるひと日
16
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綴迷停
人と人 輪になり廻る 世の中も 調和のとれぬ 歩み多きて
4
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松本直哉
マッチ擦るつかのまみゆるまなざしの純粋にしてまさをなるうみ
6
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横井 信
錆びついた空の台車を引きずって海を渡った赤い機関車
9
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恣翁
午後の陽に 円き影のみ落としつつ 要垣の露路 往く日傘かな
15
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うすべに
駆け抜ける少年たちの白いシャツ 青い夏呼ぶ水張田の雲
11
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ななかまど
青空をもやい結びておくように山桜の木ボラードとして
12
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名鈴
思ひ寝に 山ほととぎす 聞くほどに おぼつかなかる 朝は来にけり
34
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桃山
枯葉とり花殻摘み取り切り戻し我を忘れる花との対話
9
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葛城
銀鱗の竿をしならせ空を飛び初夏の水面に命極まる
11
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千映2
たどたどしい文字母の愛溢れてた亡き母宛にきた祖母の文
7
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草木藍
早朝に耳を澄ませば名も知らぬ鳥の鳴く声様々ありて
5
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やまざくら
遠き世も 現世もなほ 変らざる 近江の湖の 相聞の和歌
6
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やまざくら
巨ひなる 水の器に 還へりゆく 皐月の雨の 水輪の絶へず
6
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うすべに
うす青の虚空をつかむ葛の蔓 梅雨の晴れ間によすが求めて
6
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河のほとり
夕づく日ほのかに照らす山々の静けきままに今日は暮れゆく
9
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河のほとり
もらさじと袖に涙はつつめども思ひ満ちたるさみだれの空
10
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河のほとり
世をいとふ峰のあらしも花を想ふ心の塵は払はざりけり
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