加祢のお気に入りの歌一覧
芳立
まどろまじ夜更くるほどに月かげはかぎりと見ればとくかたぶきぬ
11
もっと見る
まるたまる
この春は遠慮しがちに囁いた「もうすぐ春が終わりますよ」と
12
もっと見る
まるたまる
寂しいと思うぐらいなら恋なんてしなきゃいいんだぎゅっと目を瞑る
10
もっと見る
きりあ
母はもう兄を忘れる準備さえしているように茶碗を洗う
22
もっと見る
さる
空蝉の世の習ひとて逝きし人思ひては泣く春の海辺に
16
もっと見る
さる
憂きことの日に日に増してわれ老いる晩節かざることの難さよ
7
もっと見る
さる
憧れのひとのうわさを耳にしてひそかに思ふ傷軽かれと
8
もっと見る
三沢左右
澄み果てで掬ぶ白ゆびあらざれば鬼の息づく水鏡かな
15
もっと見る
三沢左右
水面より招かるる魂のかがよひを見るやをのこのきよき瞳は
16
もっと見る
三沢左右
モノクロの写真の中で銃を抱く姿は遠く影を投げ出す
16
もっと見る
トーヤ
同じ空見られることがなくっても歌は届くね遥か君へと
12
もっと見る
舞
北国の君待つ街の花の香に今日は酔いたし祝祭の夜
11
もっと見る
ふきのとう
水面に花びらの舞い落ちるなかお堀の鯉はたわむれ遊ぶ
13
もっと見る
みやこうまし
しぐれ去り梅の小枝の赤き芽と光る玉露かさなり揺れぬ
72
もっと見る
みみ松
新緑の木漏れ日揺れる境内で六地蔵も吾子も皆合掌
10
もっと見る
みみ松
水仙が一気に咲いた清らかな少女が祈る姿にも似て
26
もっと見る
ほたる
「遅刻坂」走って登れ十七の君の遅刻は意味あるべきだ
18
もっと見る
たんぽぽすずめ。
種一つ芽吹いて綿が被災地に飛び根を張ると今は信じる
25
もっと見る
たんぽぽすずめ。
楽をして金を欲しがり依頼する奴は着信拒否で良いのだ
16
もっと見る
三沢左右
電柱の影に爪先踏み入れて隣の国にひとり渡ろう
16
もっと見る
[1]
<<
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
>>
[507]