佐々一竹のお気に入りの歌一覧
芳立
八割はあからさまにもなほ二割てれる添ひ寝のいざよひの月
19
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でくのぼう
音たてて血は眠らずに立ちてをり継ぐ者なきの負の系譜かな
21
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まるたまる
おそらくは大正時代の窓硝子五月晴れかな絶唱の里
14
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聴雨
朧月すずりに浮かべ書にむかふ白をうめゆくほのかな静寂
30
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聴雨
折々の花のおしやべり風のいろそつと掬つて君にみせやう
28
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詠み人知らず
寂しさのかたまりになつてあふれだすわかちあへたる友のほしくて
37
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浅草大将
道ばたに咲く名も知らぬ花ならば一輪だけは誰もが摘めた
27
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紫苑
師のありてなほおのれの色をさがしつつけはしきみちを思ふひととき
20
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薫智
次々と溢れでるよう歌ができそれだけだけど何か嬉しい
22
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粕春大君
風に折れ雨に濡てど葦原の瑞穂の国ぞ今日芽吹くなり
28
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庭鳥
連休はお仕事ですか聞けぬままあなたは行った雨雲連れて
9
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紫苑
菩提樹の花ひらくとき初夏の陽は彼の髪愛づる掌に宿るらむ
19
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紫苑
紫煙くゆる桜木町の夏ひと夜出逢ひしきみは若き日のまま
12
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紫苑
ジャスミンの紅き燐寸や火の痣の頬に拡がる夢見たりけり
10
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紫苑
花びらに涙雨落ちけりをんなとは縛らるるもの無垢捨つるもの
11
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音波
ひっそりと太陰暦に乗り換えてあなたと違う朝を迎える
15
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氷魚
思い出が美化されようとも振り返れ愛した時間の証を誇れ
7
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氷魚
今何を言えど届かぬ君へと呟くいつまで経っても景色は滲むよ
6
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詩月恵
この名前捨てても気づいてくれますか君は見つけてくれるでしょうか
20
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紫苑
棘もたぬ身のかなしけれ木香の枝折るるほどに雨を容れつつ
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