艸介のお気に入りの歌一覧
舞
十和田なる深山の湖に夏の光の澪跡曳きて遊覧の船
9
もっと見る
ぜんまい時計
指掴む蝉を起こせば飛び立ちぬ 草も木も無き ビルの壁間に
15
もっと見る
恣翁
灯籠を流しつる川 上り来る真沙魚に見付くる近き秋かな
15
もっと見る
滝川昌之
湯通しをされたがごとき草いきれ土手の舗道に陽炎の立つ
14
もっと見る
只野ハル
猛暑日の夕暮れに聞くひぐらしに夕立連れて来てはくれぬか
7
もっと見る
茂作
照りかへす大暑の光逃げ水の 追へば消えゆく遠き日の夢
17
もっと見る
久迷仙人
ありたけの命を鳴いてセミむくろ 葬送のアリその数知れず
5
もっと見る
ななかまど
黄に染まるニッコーキスゲの尾瀬の夏訪ねてみればこれもまた尾瀬
11
もっと見る
小林道憲
訪ねきし孫は老いの身気遣いて やさしき言葉残しゆきたり
7
もっと見る
小春空
私と私の距離はかりいる私を何処に置けばいいのか
3
もっと見る
卓
夏の日に 見かけた君は 大人びて ひとりの花火 君の香がする
7
もっと見る
仙人の弟子
海の家 昔懷かしかき氷 潮の香りに心ときめき
8
もっと見る
恣翁
午後の陽は 深き庇をすべりつつ 砌の石を白く焼くなり
11
もっと見る
紫草
人間は共殺しなどする種なら猫になりたい春のあけぼの
10
もっと見る
ななかまど
思い出は西日浴びれば帰りゆく下町千住の古きアパート
15
もっと見る
へし切
待ち侘ぶる 見えない君を闇のなか見えないだけと 君やは在らぬ
12
もっと見る
松本直哉
来む世には雌雄同株の野の百合のすがたにてこそ生まれかはらめ
6
もっと見る
舞
青空の澄みては高く良き風の美し大地の北の国かな
8
もっと見る
茂作
戸隱の奧のやしろの遠き道 夏にうぐひす鳴くを惜しまづ
17
もっと見る
KEN
幾重なす 緑哀しも 時鳥 千重頻く頻くに 一羽啼く丘
12
もっと見る
[1]
<<
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
>>
[51]