石川順一のお気に入りの歌一覧
西村 由佳里
長旅をしてきたような気分にて渡る夕べの横断歩道
8
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KEN
あづまやま しぐれの後の きぬごろも 眩しき白は まなこに痛く
14
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び わ
日々起こる今年も既に十月の最終日なりコスモスが咲く
4
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舞
水底に吾は溺れる魚なる辞す詩も無く消ゆ泡ひとつ
9
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吉野 鮎
鰯雲二すぢ三すぢ東西に描かれゐて空 蒼のキャンバス
13
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falcon
あかね雲見仰ぐ瞳にあふれくる徒手空拳の熱き涙よ
7
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吉野 鮎
冷氣だく霜月朔の宇宙に浮く下弦の月の玲瓏に冴ゆ
15
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詠み人知らず
なにもかも忘れてしまう 祖母の手をただただ握り 寄り添う背中は
6
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詠み人知らず
栗カボチャ 蒸かして一口いただけば 秋っていいなとこぼれる幸福
5
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詠み人知らず
秋雨が錦の色を野に落とし 青空に映え 紅葉の御旗
4
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煩悩
朝の雲になったぼくの寝息に乗っかってるのはだれだ
9
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南條櫟
雷鳴のごとし祭りの笛太鼓聞きて故郷の母を思へり
4
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南條櫟
月の夜のふたりに代はり透明なよせてはかへす波のささやき
10
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南條櫟
しんしんと愁へうれゆく晩秋の紅一点の柿ぞかなしき
6
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南條櫟
夏去りて吹く秋風が寒しとも入り日の雲はあかく燃えけり
5
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南條櫟
銀の雪わけいづる金色の五輪の花に合ふ日本晴れ
6
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ななかまど
木末には柿の実一つ初雪の迷うことなし小さき導
7
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恣翁
家々の屋根を 秋風 高く吹き 日暮れの寒さ 襟に浸みけり
22
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滝川昌之
刈田から落穂拾えば丸くなる体脂肪率上げゆく雀
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可不可
壁の蔦ほども足痕のこらない コンクリやアスファルトの上
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