御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
ななかまど
雪いまだ残る谷間のイワイチョウ冷たき水にみどりかじかむ
10
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河のほとり
わづらひて臥せる床にぞ思ひやる風を友にてあそぶ野山を
11
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舞
語り部は満州という異世界の地平の夕陽残し去りゆく
5
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横井 信
扇風機 やさしく部屋を見まわして夜中の街は静かにねむる
10
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柊+
ひとむらの青いススキに迎えられ 古い駅舎を風と抜けゆく
14
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ななかまど
潮騒の青きうねりにはにかみて笑いしように浜昼顔は
12
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あぶく
半袖を着れば露わになる腕の消えない枷をやり過ごす夏
16
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滝川昌之
掻き分けて出合いがしらの群生の鉄砲百合に連射を浴びて
15
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橘
山越えの道で折りとるササユリの花の命の終焉に添う
10
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うすべに
枯れかけて綿毛を飛ばす夕まぐれ あざみ乱れるかえるの合唱
7
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ななかまど
雪たえて雨風たえて麦のあき糸つむぐごと歌を詠みたし
8
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草木藍
庭の草眺めて鳥の声を聴き風に吹かれるひとりの午後よ
7
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柊+
ぼくがまだ少年だったあの夏は もの想う日など来るとは知らず
17
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河のほとり
わたのはら漕ぎや出でましおもかげの浮かべる月の舟をしたひて
12
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河のほとり
山川の清き流れを見まほしみ音する方にたづねてぞ行く
10
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舞
ティシャツに短パンの子ら梅雨知らぬ衣替えするサッポロの街
6
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灰色猫
ひとひらの牡丹の如く舞はばやと願ふともまだ蕾のままに
12
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葛城
鳴き聲も堂に入りたり鶯の聲もさやけき夏の東雲
15
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桃山
言葉なきものたちの心知るように日々の変化を花や葉に見る
11
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蔓葵
おのが名を思ひいづらむほととぎす花たちばなの匂ふあしたに
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