滝川昌之のお気に入りの歌一覧
音蔵 雅秀
大型の 山車の繰り出し 賑やかに 幼き頃の 炭坑の夏祭り
5
もっと見る
び わ
ツワブキが花瓶を飾って気を流す寒さ跳ね除け皆を励まし
7
もっと見る
茂作
獲りのこる種やも知れず青々と 長葱にまじりて生ひし馬鈴薯
12
もっと見る
聴雨
滔々とながるる筆にほとばしる墨は心のままをかたどる
11
もっと見る
積 緋露雪
晩秋と思しき寒さ闇蔽ひ獨り風邪引き咳一つするも
4
もっと見る
横井 信
マンションの狭い花壇の足元にひと足早く白い山茶花
15
もっと見る
杜鵑草
ふたたびはあひ越ゆまじき明石の門えやは忘るる彼の夕暮を
8
もっと見る
睡密堂
ストールをマフラーに替える頃には私はひとつまた年を取る
7
もっと見る
ななかまど
風無くも次から次に絶え間なし葉として生るる旅の終わりぬ
14
もっと見る
詠み人知らず
歯の溶ける 甘い蜂蜜 噛みしめば バターを乗せた 罪への軽さ
4
もっと見る
詠み人知らず
選択を 悩む時間の 不幸せ 両手合わせ 躊躇うご飯
2
もっと見る
詠み人知らず
皺の寄る 寒き日暮れの 祖父の指 歳も寄り似て 擦る皺の手
6
もっと見る
だいのじ
家事炊事子供送迎親介護 いまさらきになるあまかわのささくれ
6
もっと見る
音蔵 雅秀
父親の 投げし軟球 受け損ね 顔で受けたる 痛き思い出
4
もっと見る
び わ
ドイツ村マリンゴールド一面に赤白黄色吾を出迎え
6
もっと見る
茂作
木枯らしのゐたくな吹きそいたましき 植ゑて程なきそら豆の苗
15
もっと見る
杜鵑草
悔しきは避らぬ別れの折節に妻の片方に居らざりし事
10
もっと見る
横井 信
オリオンの東の空に現れて家の灯りの温もりを見る
15
もっと見る
睡密堂
大鍋をぐるぐる混ぜて笑いだす魔女の真似して作ったシチュー
6
もっと見る
敦希
業終えて鎧と身運ぶ怠い脚 湯に崩れ溶ける呑み込んだ言葉
5
もっと見る
[1]
<<
128
|
129
|
130
|
131
|
132
|
133
|
134
|
135
|
136
|
137
|
138
>>
[2885]