ひよこ豆のお気に入りの歌一覧
聴雨
ささがねの蜘蛛の巣重く水晶の数珠と化したる朝の軒先
19
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幸子
弧を描くホームめがけて左肩上げつ列車の滑り込みセーフ
11
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ななかまど
夏の色うねる丘にも降ってきてビートの緑美瑛を描く
6
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滝川昌之
病院の談話室には「雲の名」という本在りて徒雲(あだぐも)を知る
24
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可不可
今さらに呼びとめた事くやまれて 命たち斬る刃こぼれの痕
11
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恣翁
シャンパンの 甘美な泡よ ブクブクと爆ぜて 二人の未来言祝げ
19
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千映
自家製の干しシイタケの甘煮にる美味しい香り風よ飛ばせよ
10
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聴雨
改札で父と別れのときむかえ口をへの字になみだのむ君
8
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聴雨
やうやくの夏空高く澄みわたり地を這ひきたる初蝉の声
10
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秋日好
朋輩の何人苦境に直面す避難指示の赤枠の中
23
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舞
遠い日の打ち上げ花火見上げたるひと歳経るも色あせぬまま
13
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詠み人知らず
耳もとのうるさき羽音に目覚めなば寝ぼけつつやおら体おこしつ
9
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詠み人知らず
咳きこめば 息の吸へずて苦しさに のたうちまわりし恐怖ぞ 蘇せる
13
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詠み人知らず
指先に くるみ色の髪すべらせて 冷えし唇 やはらかく食む
12
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詠み人知らず
指離れ 淋しげな微笑ひとつ咲き 雨にとけゆく きみの残り香
58
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詠み人知らず
暮れなずむ鈍色の下 塒まで空の道舞ふ 椋鳥の群れ
14
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千映
とりもちで蝉捕る弟ガキ大将今はリモコン亭主になりぬ
11
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石川順一
長き雨向日葵の茎を倒したり茎にトンボが止まりに来たり
13
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石川順一
長き雨休肝日さへ添ひながら少し晴れればビールを飲みぬ
16
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蔓葵
ありあけの露おきあかす玉笹のひとよも夢はむすぶべきかな
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