聴雨のお気に入りの歌一覧
只野ハル
残さずにしっかり食べてうれしいと母の背中をさすりつつ言う
14
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夢士
半月の照る月明かり野辺の花待宵草や夜の明くるまで
18
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浅草大将
夜をこめて働くものはまひる間をまにまに憩へあを空の月
7
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秋日好
これでいいもうこれでいいこの後は夫の介護の人生でもいい
26
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滝川昌之
間が悪く行ったばかりの急行を各駅で追う俺の人生
25
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舞
病む母の背に負ぶされし日のあるとその小さきをさすりやりつつ
13
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恣翁
初夏の薄暮の垣に 卯の花の 斑消えの雪を残したるかな
10
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深谷真雪
ことりとも言わず真夜中目覚めれば月明かりだけゐて一人きり
4
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夢士
つゆ草の葉先にキラリ水の玉夜来の雨の上がりて眩し
17
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詠み人知らず
味のある古き蕎麦屋は廃業か 代の替われば移ろふ街並み
8
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藍子
小麦粉で真っ白になる両の手が母であること教えてくれる
22
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幸子
果てしなき整理整頓見通しのつきて机に地平線見ゆ
16
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詠み人知らず
オリオンとスカイツリーが見えるのを二年が過ぎたベランダに知る
14
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石川順一
挟まれた栞の位置が決めて居る様々な意味垂直に来る
26
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夢士
しとど降る雨に空木の白き花吾を愛で欲しと泣きて俯く
12
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横井 信
まず一歩 痺れたままの脚で行く 優しくなれる言葉を探し
14
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浅草大将
ほととぎす初音もかなし雨の夜をうの花陰に忍びなきつつ
9
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只野ハル
濁りたる流れの速き川中に鷺一羽立つ雨の翌朝
13
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浅草大将
酒のみがさけ呑む如く歌よみておほきに興せ世の中のうた
8
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KEN
降る雨も落ちる涙も淡雪と荒れ野を包む加密列の群れ
15
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