日置鳩子のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
真夜に聴く心拍数が減るごとく弱くなりゆく秒針の音
20
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千野鶴子
手の中に信仰に似た情熱を包んで歩め道分かつ君
7
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へし切
世の中は良くも悪くもしがらみに囚われ縋りみんな生きてる
20
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吉野 鮎
櫻道とりどりの彩葉に染めて散り積む朝冷た雨降る
17
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inosann
二十代を棒に振りし如ひこもりを採用せんとす企業の着眼
18
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なかはらやすひこ
恋人になったばかりの公園で木槿を見てる夏の片はし
5
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千映
ストーブの薬缶のお湯の煮えたぎる音色々に聞こえる不思議
12
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千映
また一本縫い針消えた母の指感覚鈍る針はどこかに
11
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内藤芽亞
ボールペンのインクは濃い紫と知った涙にぬれた手紙で
7
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千葉 甫
散り残る木の葉いくつかカーテンに影を落として揺れるこの夜
4
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西村 由佳里
わたくしのたったひとつの左目が目薬されてたぷたぷたぷん
8
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滝川昌之
何方かの何時かの想い閉じ込めた古書の中から銀杏の栞
25
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秋日好
「発音が違うと見下すひともいる」このくにのかたち、夫のくにの
14
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林林
時は経ち花梨の季節となりましたはちみつに漬け喉のおくすり
24
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鴎
生きることつらき時には腹ばかり満たし心の虚ろなるかな
5
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夢士
後継ぎの途絶えし畑の柿の実や冬日に照りて一人落ちゆく
19
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近江の人
八十を超えた姉兄電話する安否を問うのみ何も言えずに
5
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短冊
失敗のお米みたいにかなしさが体の芯に残っています
14
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コタロー
雨粒を少し殘した朝顏が日の出を待つて大きく咲きぬ
11
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inosann
清水港を臨みて立てば目交いの萌ゆる茶の畝波寄るごとし
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