片井俊二のお気に入りの歌一覧
すばる
義母の味出せず夫を呼びに行くいつも散歩に出かける河原
10
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はなみの
夕暮れの静かなカフェに独りきり あと五分だけ ワタシ、でいさせて
4
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只野ハル
目を閉じて眠ろうとする世界にたった独りの自分になって
8
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夢士
青春のページに残る逝きし友今我一人汗して走る
14
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舞
夕暮れに家路を行けばわが家の窓の灯りにカミサンの影
8
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詠み人知らず
三人の爺さま電車に座りおり他になんにも記憶のない日
17
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詠み人知らず
凜々と都会のすみに咲く百合のしずいを揺らす風もなきまま
13
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詠み人知らず
主人なく幾年か経し廃屋につつじの花のかはらずに咲く
8
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美津村
安堵して逝きたる母とは思へぬに迷ひて夢に出づることもなし
28
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ふきのとう
新緑はせせらぎのなかきらめいてこおろぎ橋から木もれ日を見る
20
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詠み人知らず
君が泣き飼うことにしたミニうさぎ 生きた証を敷居に刻み
23
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遊糸
頬杖のままで過ごした教室は朝の気だるい形にくぼむ
7
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サラ
こいのぼり ゆらゆらゆらり 泳いでる あなたの返信 待ちくたびれて
4
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詠み人知らず
ひとひごと あらわになりてゆくものに麻痺していけり 春の黄昏
12
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奈月遥
ここにいる ここにいるよと いとしごが 胎をけるたび 生きるときめる
11
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みなま
この月は別れの月か細く細く涙を満たし沈みゆく月
9
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斑鳩入鹿
爽やかなこの感触をいつまでも覚えていたひ春の名残りを
3
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あまおう
ホトトギス きみのこととか さておいて 聞き耳たてる 声のする方
26
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詠み人知らず
葉桜の葉陰半袖ゆきかへば花やぐ素肌おどる木漏れ日
9
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さとさ
五月風搖れる青らに寂び問へばわづか桃の葉頬なでるだけ
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