只野ハルのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
まだ夏を生きようとしては仰向けに転がる蝉を起こしてもみる
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千映2
石庭の砂を素足で歩いたらばち当たるかなオイオイコラーか
5
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へし切
変わらない 誰がなろうとこの国の 今の暮らしも 未来の暮らしも
12
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夏深
店先にビールケースを台にした熟れたトマトに割引きシール
6
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横井 信
降り出した雨に濡れてく夏草にほんのり香る風のためいき
13
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滝川昌之
明けに止む夏の雨なら歓迎と室外機やや音を静める
11
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へし切
寄る辺なく 身は浮き草の風まかせ 川の流れに漂ふばかり
11
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恣翁
所在なき暮らしに倦みて 貝殻に耳を当て 聴く遠き海鳴り
15
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灰色猫
炎天につづき豪雨と夕立に今年のトマトも苦悩している
8
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Chico
嘶けや 轡とれたる朝には( 蹄のあればさらに好からむ! )
10
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へし切
色欲に溺れるは 人の常なるを 成るも成らぬも則を越へては
13
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ななかまど
何をしに来たのか妻が襖開けついでにわれの湯呑み持ち去る
12
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へし切
意に添わぬ ことを為さねば嫌われる 為せば為したでこころが痛む
12
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秋日好
どうしても「至らずごめん」と繰り返す遺された身のいとも小さき
8
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秋日好
男から「付き合ってるって本当?」と電話の入る十九か月
4
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ななかまど
田舎にて年金暮らしに足るわれに小刻みにくる物価のうねり
11
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横井 信
飛び石をつたって渡る夏の日の川の水面に木漏れ日揺れる
15
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舞
子の頃の小さき夢など思い出す水無月晴れた大空の青
10
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飛和
筆先にふくんだ墨の濃淡で白紙に咲かせてゆく夏椿
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茂作
狹き庭草を毟りて泥土の 軍手を洗ひ この家に夏
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