粕春大君のお気に入りの歌一覧
ほの香
しなだるる枝の下草香り立ち素足の春が微笑みており
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紫苑
くちなはの舌にやあらむ真夜ふかくねむれる街を炎の染むる
12
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紫苑
人影の絶えてひさしき玻璃まどの連絡通路に月光の棲む
24
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紫苑
眠りゐる田畑のあまたありけるをおほへる雪のしづもりてあり
6
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紫苑
伏せおけるきたなごころを懲らすかに身を打つ雪のふりやまずなり
8
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紫苑
冬ひと日うたのこころを生徒らに説きし老師の鎌倉に病む
10
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桜園
雪だるまつくりて遊ぶ子らをみて幼き日びを思いおこせり
17
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桜園
川べりの河津桜にめじろきて小さな春の訪れ知らす
23
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桜園
写さずに見し梅園のさみしけれ撮りし方のが心に残る
14
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小林道憲
北嵯峨の旅行く人の跡絶えて池の水面に冬雨の降る
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小林道憲
春風が若芽育む 大和路の若草山の野火の焼跡
20
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水中あやめ
我が家には花橘もあらなくに忘れ難きは昔なりけり
6
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紫苑
あかぼしのあくがれの果てあかき鳥居ひとつくぐればあのよの宴
12
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水中あやめ
桜にはまだしき庭の木の間より青々澄める空ぞ漏り来る
14
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詠み人知らず
雪消水しみてうるほふあらがねの土あたらしき春の山踏み
18
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浅草大将
何おもひまだ若やまの牧水が夜半に布団を延べをかのまち
6
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浅草大将
野にありてひとへに咲ける山吹は実のあるものと人の知らじな
10
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桜園
桜餅いちご大福懸命につくりし時の今はなつかし
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河のほとり
さびしくて月日の積もる山里を埋めていたく雪さへぞ降る
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河のほとり
春の夜の夢路にばかり人は見て跡なき庭の雪ぞかなしき
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