佐々一竹のお気に入りの歌一覧
紫苑
涼風にいろを変へつつもの思ふ夏の形見か小さきあさがほ
19
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紫苑
もらひ涙はつかに苦し聞き手ゆゑ捨つるものあり秋桜搖るる
14
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浅草大将
空見つつ家路辿ればいわし雲入り陽に焼けて夕餉思ほゆ
22
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まるたまる
今しがた聞いたジ・ジ・ジは辞世の句か蝉が鳴き止み真昼の静寂
13
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島祝
梓弓はるにしあれば立つ鳥の思ひをここに留めおかまし
20
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三沢左右
暑き日の汗ひと玉をあかあかと血潮の色に染むる夕暮れ
23
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詠み人知らず
かく病めるこの世のふちをなそへたりわが影落とす月のかたちに
18
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きりあ
蓮が咲き転生を知る女あり過去世の自分に頭を下げる
11
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たんぽぽすずめ。
きれぎれの言の葉満ちて吹く綿の風のひとつに君をおもえり
36
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浅草大将
曼珠沙華夕陽にゆれて廃線の果てよりひびく工場の号笛
26
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紫苑
吾のさきに立ちたる影のゆくところすだく虫の音ひととき絶えぬ
19
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紫苑
存在は永遠にあやふし現世のうへ一点に錘は立ちたり
14
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たんぽぽすずめ。
悲しみの繭を飛び立つうたびとは優しさ果てず無敵なりけり
26
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薫智
傘をさし迎え火あがる煙見て降りゆく雨は祈りの涙
23
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紫苑
抱き上ぐる仔猫の胸に触るるあさ河野裕子の逝きしを知りぬ
34
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浅草大将
ひと夏のあつき想ひも引き潮にひろふ浜辺の恋わすれ貝
26
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紫苑
いくさがみ妻な娶りそうつし世のおみなの紅き血の滾るれば
26
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三沢左右
午後の町の差したる青に縁取られゆらとただよふわが心かな
22
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薫智
どこまでも螺旋階段登ってるまだ見ぬ世界見上げる為に
17
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浅草大将
ひた燃えて易くは散らぬ玉の緒の命ながらの線香花火
23
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