稲千代のお気に入りの歌一覧
KEN
行く時を 刻むごときの 雨垂れに 殘り羽湿る 燕の苫屋
12
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ななかまど
でき過ぎの茄子の実かごに盛りたれば紫いろの迷う献立
10
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滝川昌之
南方の野分憂いつ入れ替わる空気に安堵の新涼を得る
18
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トウジさん
隅にまで鳴きに来たかや法師蝉 茜の雲はもう細いよと
8
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水紫
似た名前聞いて冷や汗友呼ぶ声会いたい欲がかきたち苦しむ
4
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滝川昌之
鈴唱(りんしょう)は始まっていて指揮をする 先生は月 仰ぐスズ虫
14
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ななかまど
陽が落ちて涼しさこいし秋の耳ころがるようにひとつ鈴虫
13
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名鈴
耳元の 柔しき羽の ごとき声 惚れ赤む吾を 夜よ隠せよ
9
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名鈴
葡萄棚 手の届かずに 台に乗り 切りたる房の 思はぬ重さ
15
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名鈴
極熱の 葉月に慈雨の 降り注ぎ 待ちし涼しき 初風ぞ吹く
10
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名鈴
夕まぐれ 心の做しか 君の声 簾揚げ探す 恋しかる顔
12
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滝川昌之
好かれたと踊っていたのは勘違い酢豚の皿に残るパプリカ
17
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ななかまど
鳥海山入道雲を背に負いて美しき姿を海に描きおり
14
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KEN
發つ山路 忘れ肩身を 不如歸 羽根のひとひら 花と殘さむ
12
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ななかまど
夕風がすだれの裾を這うときは寂しき秋の始まりており
12
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時定
入道の雲をまといし夏空よ雷光無けれと今日も祈らん
4
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ななかまど
熱風にかそけく揺れる秋桜を秋のまなこが柔らかに見る
14
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艸介
この三月 伸びに伸びたる叢を 刈る鋸の音に夏は暮れゆく
8
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滝川昌之
高くなる空へと立てば半分は初秋の風にちぎれゆく雲
23
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KEN
六六魚 ゆらゆら濁り 蓮の陰 妙法蓮華の 功徳を泳ぐ
14
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