艸介のお気に入りの歌一覧
只野ハル
稀に詠む歌は自分の日常の代り映えせぬ無彩色
8
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トウジさん
秋日和巷をあとに漕ぎゆけばまだ青草の残る川風
9
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恣翁
末枯れぬる倹しき墓に 気の滅入る安物線香 灰を落とせり
15
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へし切
暑き日の照る陽をつつみ夕暮れは茜に染まる秋の色かな
14
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波端
螢蛾も翳を慕ひてわれが背に御灯流れゆくを送りつ
9
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へし切
逝く夏の想い出を胸に そのいのち ひと日に仕舞ふ酔芙蓉かな
15
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恣翁
菩薩像 此の世ならざる笑み湛へ 深く青ずむ背景に立つ
13
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小林道憲
立秋と それこそ名のみ 寝苦しき夜をそのまま 夜明け迎える
5
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舞
夕焼けの美し赤をながめ立つおのこ老いゆく影のみ残し
9
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茂作
となり畑紺を深める秋茄子の あした五つが夕べ二つに
15
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夕夏
あきかぜにのりてきこゆるこおろぎのはおとがひびくへやのかたすみ
5
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御茶ノ水 啓太郎
ふるさとに秋や来ぬると見ゆるかな荻の上葉のやをら生ひゆく
9
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芳立
のちの日の装ひならず老いとふはひとときごとに重ねきたるを
4
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睡密堂
湯を沸かし麦茶を煮出す日没は早まれどまだ夏を残して
11
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滝川昌之
読んでない本を数冊積み上げてお月見団子のごと夜長分
15
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ななかまど
朝市に見つけて嬉し布目つくむかし豆腐の包丁の跡
18
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トウジさん
チュン、チ、チと君の言葉がわかるなら空間さえも好きになるだろ
9
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舞
遠い日のふるさとの夏ともにした花火の色は鮮やかなまま
11
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詠み人知らず
海の音に 耳を疑う 耳鳴りに 潮風奪う 青い春の日
5
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悠久
目の前の父の手のひら噛んだ日の堅くて少ししょっぱい記憶
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