詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
夏らしき埃の臭ひ立ち籠めて音もなく雨はライトに映ず
16
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詠み人知らず
悲しみに烟る巣を見て過ぎがてに置かれし厚意の言葉にのどよふ
14
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千映
速記士の如く手紙やはがき書き吾の心身蘇生されたる
10
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夢士
雨音の時に激しく梅雨の雷咆哮ひとつ一陣の風
19
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コタロー
生茂る夏草の中ひつそりと設樂の貍トトロの如く
8
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ななかまど
松芽つみ長き梯子にまたがりて父の習いをなぞる梅雨前
10
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灰色猫
すれちがうすべての人に笑われるあらゆる影が口裂け女
27
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へし切
水鳥の浮き世を憂しと浮世川 時の流れに漂ふばかり
25
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秋日好
空き巣箱覗き来る鳥それぞれがあの子かと思う 薔薇は満開
20
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千野鶴子
僕はただ虹が出たぞと叫ぶべく坂駆け上がる泥水散らし
9
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横井 信
ゆっくりと一歩一歩を大切に踏みしめてゆく土のぬくもり
30
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つちだゆういち
拍手する名前も顔も残さぬがいつもあなたの和歌が楽しみ
16
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滝川昌之
持ち上げて挨拶になる礼になる雨の季節の傘の会釈は
26
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恣翁
君の居ぬ今宵の蚊遣り 取り分けて 眼に 煙泌みにけるかも
23
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灰色猫
朝焼けに背中を押され歩みだすこれから何が成せるだろうか
32
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へし切
ほととぎす来鳴く宵居に照る月の影もほのかに浮かぶ顔
22
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詠み人知らず
あの人が座ったあの日を置き去りにしてきたベンチの 赤が剥がれる
7
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千映
赤茶色石州瓦の眩しさが高速走るバスにも届く
14
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詠み人知らず
誰しもが持ち合はすべし 刻まれし悲哀を 慈愛に変へゆく能
23
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詠み人知らず
安らかに。こころ絞りて いと深き祈り旅立つ人に添はせつ
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