とはとのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
秋の日の木造校舎の放課後はきしむ床さえ温もりでした
30
もっと見る
吉野 鮎
香りくる花の在り處を尋ぬあさ白木蓮の空めざす花
11
もっと見る
吉野 鮎
湯の舟に薔薇のぽぷりを浮かべゐて香りの薄衣纏ふ逢瀬に
11
もっと見る
灰色猫
山眠る冬の支度を急ぐごと渓に果てつつ錦繍は燃ゆ
19
もっと見る
石川順一
露草は僅かに有った数珠玉は訳の分からぬものに替わられ
14
もっと見る
石川順一
森にある大岩神事に必要で石飛んで来る土筆の大地
8
もっと見る
へし切
鵺鳥のうらなく聲は悲しくも寄り添ひかけし言の葉温し
25
もっと見る
吉野 鮎
翆濃き松に絡まる蔦もみぢ沒る陽の金を彩と織りゆく
23
もっと見る
吉野 鮎
汝の笑まひやさしき眠りに誘ふ夜妻戀ふ鹿の遠音はやまづ
17
もっと見る
吉野 鮎
山たたむ峠に眺む溪深く靜寂のなかを錦繍いそぐ
25
もっと見る
滝川昌之
日常の人出にもどった「江ノ電」に七里の浜も凪ぐ休み明け
33
もっと見る
へし切
薄藍の空に浮き立つ百日紅 韓紅に 咲きにほふかな
25
もっと見る
滝川昌之
秋はなぜせつない歌に仮託するオサリバンなど口笛にして
24
もっと見る
灰色猫
透明な牛乳瓶にあふれでる夏の野原のひかり集める
22
もっと見る
石川順一
スイカズラ忍冬だし吸葛同じ植物指して居るとは
11
もっと見る
へし切
秋津羽の夕日に影をかさねみてうすくれなゐに芙蓉の花咲く
26
もっと見る
灰色猫
風そよぐ金の稲田を守りたる麦わら帽をかぶった案山子
22
もっと見る
へし切
野辺みれば尾花がもとの思い草たれを偲ぶやうつむき咲きぬ
20
もっと見る
ラベンダー
爽やかな 潮風立ちぬ 島の斜に 豊かに揺れる 水仙の咲く
22
もっと見る
吉野 鮎
げに狹き洞としるれば山椒魚引き鐵引けぬ身を呪ひつつ
16
もっと見る
[1]
<<
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
>>
[18]