只野ハルのお気に入りの歌一覧
萱斎院
むしの音にこころづくしの月影の 袖に露おくあきぞ来にける
10
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風小僧
広大な砂漠に向かい一歩ずつ進む蠍のようでありたい
7
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へし切
聞く力、あると言いつつ聞き流す それでは説いても 民は聞かざる
11
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falcon
沢潟にかよふ秋風さざなみの志賀の水面に雲湧きたちぬ
8
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恣翁
充分に 胸を拡げて呼吸しつ 冷たく吹ける朝風を受け
12
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滝川昌之
職場では古参の俺も町内の寄り合いではまだ酒を注ぐ役
12
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横井 信
もう蟬の声もここまで届かない残暑の続く街に吹く風
13
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恣翁
黄昏に せむしのごとく浮かびける 合掌造りの切妻の屋根
12
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舞
うつつには 忘れて久し 片恋の恋初む頃の 夢を見しかな
7
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へし切
ぬるま湯に 浸かりほど良き加減かな 目を閉じて聴く 秋の虫の音
10
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横井 信
ひと夏をちからいっぱい駆け抜けて秋雨浴びる枯れたひまわり
13
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バジル
夕暮れはすぐやって来る 僕達が小さな今日に踠く間に
19
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横井 信
宿題を片付けたって八月の入道雲はまだ空にいる
15
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里香
もっと良く噛めばよかった 溶けるほど あの時だけの 幸せの味
9
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灰色猫
熱量があふれるゆえに友にすらなれないままの人を愛する
8
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ななかまど
葉先染め想い染めたる七竈不意の優しさ秋は人恋う
16
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滝川昌之
人生の答え合わせをするように子のアルバムを妻がめくれば
18
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バジル
飲み干してペットボトルを折り潰し私は水であることを思う
16
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滝川昌之
日の出からやる気の真夏の太陽に通勤のシャツはすぐに萎えゆく
15
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横井 信
まっすぐに入道雲へ延びている夏の小道でバッタは跳ねる
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