河のほとりのお気に入りの歌一覧
名鈴
孝養の 君が志 杠葉の 苔の下まで 確と届かむ
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名鈴
相住みて 朝な夕なに 見る君を なほなほさらに 近く見まほし
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名鈴
初恋が 終はりの恋と なりにけり 十四に 見初めてしより
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名鈴
幾万の 本や主を 失ひて 傾るるほどに 震へ泣くらむ
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葛城
一時期を共に過ごした思ひ出は棄てはせぬがと運び出すゴミ
13
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葛城
船宿の飯の美味さも氣心の知れた同士の旅ゆゑにこそ
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葛城
摘み採りて刀自の作りし柏餠 柏葉ならぬ猿捕茨
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葛城
青々と雲なき空を見晴るかす午後は無念な雨の豫報に
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横井 信
読みかけの本はほろりとかたわらに昼寝ばかりの雨の休日
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横井 信
おだやかな時の流れる大空に雲を描いた風の遊び場
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横井 信
いつもより遅い列車のホームには夏至の元気なひかりを浴びる
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横井 信
陽だまりのホームはあつく花びらを咥えて跳ねる小さなスズメ
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滝川昌之
大船駅 観音出口で雨宿り 濡れる女像の艶を見上げる
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滝川昌之
似たような家族構成 若きパパあの日の俺のごとく振る舞う
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滝川昌之
さざ波と 影を青田に 走らせて 昇れ夏雲 猛き峰へと
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滝川昌之
儚きは武者の御霊と点る灯よゲンジボタルに遠き鎌倉
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滝川昌之
気づいてる機械油のごとき汗 今日もきしんだ加齢のシャツに
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ななかまど
朝ひらき夕にとじゆくキスゲ花初夏の黄色にひと日を老いぬ
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ななかまど
ひとしきり激しく降りて陽のもれる賢治見上げしパイプオルガン
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ななかまど
祭典の神輿はコロナしだいなりあとひと月に迷うジパング
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