ケンイチのお気に入りの歌一覧
羽
唇をふさぐ寒波が押しよせて街は寡黙なうねりの中に
15
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下地杏
午後五時の帰り支度のつかの間に「夕焼けですよ」と誘われる窓
13
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紫苑
呑み込めど抱く腕もたぬ鈍色の靄は曖昧な微笑みに似て
7
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浅草大将
秋ゆけば早も春かとうらら日に笑むもうれしき冬さくら花
14
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まき
かなしくてうつむきながら歩いたら道路につよく書かれた「進め」
28
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じゆん
藍色が足りなくなって画材屋に走るあのこを追いかける雲
14
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詠み人知らず
いつの日か奏でられるべき旋律が羽虫のように君を追ってく
4
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浅草大将
和歌の浦の風にこがるる一葉舟果てしら波にゆく方やなき
9
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紫苑
真っ白な空に戻れず地の上で蝕まれゆく天使の喇叭
13
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たんぽぽすずめ。
無理をして共通点を探すより雨を見ながら茶でもしようか
7
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螢子
日が落ちて音なき雨の降りゆけば目には見えねど肌で感じて
9
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falcon
そこのけとベビーカー押す母をさなごの手の風船はあとを追ひゆく
4
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詠み人知らず
逆上がりするかのような勢いで青空蹴って君に「好きです!」
6
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只野ハル
お天気屋だから立冬って言ってもそのとおり来てあげないんだからね
4
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きりあ
お便りを差し上げたなら冬の陽が文字にしのんであなたを泣かす
6
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浅草大将
つゆしもの秋に色づくもみぢ葉も風染めかへす冬は来にけり
4
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紫苑
生業を依るひと多からめされどなほ平和の礎われら忘るまじ
12
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恋花
かなしさかくるしみかこのくらやみはとわにひろがる夜の四畳半
17
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さる
淹れたての茶の湯気ふわり 立冬の寒さに向かふ こころ和みて
4
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でくのぼう
ベランダに訪れきたる陽射し背に 微笑み見せつ仕事せし君
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