秋日好のお気に入りの歌一覧
夢士
流れくる神田囃子に心湧く孫の手とりて山車の綱引く
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夢士
村祭り伝統の技つたえゆく秋の夜空に撥の音激し
13
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舞
幾杯か過ごして染まる乙女子の頬うす紅の艶清げなる
10
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林林
灼熱の身をわが膝に横たえて交互に毛布と扇風機の娘
14
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林林
痛いってどういうことって聞かれたらどう答える?と娘の問いに
10
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林林
イモムシよ 今度うまれて来たならば決して道路を渡るでないぞ
19
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夢士
尾を引いて冴える笛の音山車ばやしテンと小太鼓秋川の瀬に
11
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矢車菊
二十分来ない電車を待つホーム秋風みんなこの指とまれ
6
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矢車菊
秋風に髪をなびかせながらゆく 空だけに言うさよならもある
15
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夢士
秋風やてんてん手毬の歌流れ街角で待つ豆腐の引き売り
12
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舞
定年の年数えれば何かしら妻も寂しげ吾が誕生日
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千映
次々と 辛い仕打ちにあひながら人は地球を借りて暮らさむ
7
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千映
一人暮らし 避難するのは 辛かろう避難場所での身の置き場とか
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千映
補聴器が 見あたらないと母騒ぐべそかく姿 まるで子供で
6
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千映
辛い時 苦しい時の友の声有難きかな 元気を貰う
13
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千映
お互いの 声の交換 したいのに今夜は君の声しか聞けない
5
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恣翁
美しき女に憧れ抱きつつ その白き肌 虐めてみたし
13
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恣翁
森閑と暮るる林に 相応しき茶色の粉を吐く茸かな
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恣翁
心籠め 独り毒茸生やしをる森の枯木に 秋の陽沈む
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恣翁
戻りたる我が家は 書の逃げしまま 垣の根に 靴棄てられてあり
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