詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
工藤吉生
とんでない音痴が外で歌っててこれがすこぶる気持ちよさげだ
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工藤吉生
猫の声真似して会話してみたがどうも通じてないようである
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恣翁
淡雪の鱈に積む市 霙立ち 絣合羽の凍みにけるかも
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石川順一
キッチンで対峙するのは寒の水水涸れ川の鳥羽を想起す
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石川順一
風呂の湯にまつ毛が抜けて浮かび居りその日の事をいまだ忘れじ
10
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銀
帰りたいゼムクリップは故郷の時雄の腕を思い出してる
4
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千野鶴子
「食止めかな」「食止めだね」と噂する救急車の音近づいた後に
2
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千野鶴子
「頑張れ」と書きかけ「元気でね」と直す頑張るのとか私もヤだし
7
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千野鶴子
食べかけのパンが残してあったとかそんな未練で今日も生きてる
8
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工藤吉生
レーズンの埋まったパンはガキのころさわった岩を思い出させる
4
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松井一馬
「これからも元気で」カップラーメンの残りの汁を流すみたいに
5
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藍子
草枕ふと思い出す漱石忌今でも消えぬ足跡巡る
12
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石川順一
十二月銀杏落葉に湯豆腐に塩鮭白鳥虎落笛かな
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角谷守
暗闇に豆電球を灯し、理科実験室が渦巻銀河
3
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角谷守
光から青だけ取って来た日暮れ 水族館に置いてきた夢
5
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角谷守
白チューブ絵の具ばかりが無くなって太陽系の孤独を包む
4
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詠み人知らず
旅路先 ふと着たコートの裾手繰り 付いた赤毛の お供は愛犬
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詠み人知らず
渋柿のずっしり実る木の上に雪がつもれば すずめもからすも
5
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詠み人知らず
足跡の一つ残らぬ無人駅 寂しき色の 雪ふりつもる
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詠み人知らず
さよならをまた云えなくて後悔を 募らせ離れた卒業式の日
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