夢士のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
母の味最後となりぬカレーには喜び悲しみ混ざりておりぬ
18
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由縁
君の名をアドレスに秘めこの夏も線香花火しずくが落ちる
6
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西村 由佳里
この胸にたまる幾多の思い出のどれをピンクの紐で飾ろう
7
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桜園
ひさかたにおとずれくれし叔母の手につやつや光るなすが三個
10
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野々花
言い出せぬ言葉をさらい風吹けば微かに匂う秋の花々
9
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千映
泥酔の父を迎えに母と行く弟母の背 吾は母と手を
11
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舞
蝉時雨降り止む頃の夕暮れのほがらに暮れて鈴虫の声
9
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千映
母子家庭もどきの家で育ち吾は父の歌詠む想い出少なく
11
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コーヤ
咲き駆けて黄花コスモス咲き誇りゆらゆらと揺れ秋を呼んでる
10
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野々花
泣いた事秘密にしてと露草のうつむく頬に涙が光る
6
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野々花
帰りたくないのだろうか送り火が夜風に紛れ部屋へ逃げ込む
8
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野々花
おしゃべりな家電の声に相槌を 打って始まる月曜の朝
7
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野々花
まだ強い陽射しを避けて逃げ込んだ欅並木に雀が集う
6
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野々花
さよならも言えずに風にさらわれた夏の名残の思い出ひとつ
9
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林林
涼しさにスイートポテト作る娘は秋の香りを届けています
20
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コーヤ
陽を仰ぎ晩夏の風にゆらゆらと陽気に踊る黄花コスモス
12
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只野ハル
追い付けど越すに越されぬ白河の関越える日の近付きており
9
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只野ハル
吹く風に秋の気配を感じれば思うこと無く空を見上げる
8
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千映
茄子の絵の皿に盛りたる 煮浸しの茄子見て孫の「なんかへんだね」
6
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詠み人知らず
できたのよ伝えてくれた君ほどに 美しいもの 世界にないよ
11
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