秋日好のお気に入りの歌一覧
ななかまど
つごもりに今年の世事を振りかえるエンドロールの流れはじめる
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滝川昌之
聴き耳は歌合戦の喧騒の後の静寂の鐘を数える
17
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只野ハル
呑み過ぎて年越し蕎麦を食べ忘れ雑煮の横にどんぶり並べ
4
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只野ハル
年明けて行きたいと思う所は今年も同じまたまだ同じ
3
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西手心黒
年明けておいたることを数えればやりたきもあり諦めもあり
4
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び わ
竜の年目出度くむかえ皆様の熱き御指導感謝にあふれ
7
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横井 信
日の落ちた村の社に手を合わす地震に揺れた晴れた元旦
13
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西手心黒
うたた寝にニュースが告げる惨事あり穏やかなれと思う矢先に
7
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西手心黒
忘れじのあの日を思へば心みだれいくばくなれどせめて届けむ
3
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西手心黒
わたつみのめくみもたけきもあらたしるせめてひとよのやすらもとめむ
5
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ななかまど
大地震に逃げ惑う地を思いつつこの国に住む宿命おもう
15
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恣翁
埋み火を熾せば 猫の声すなり 庭の椿は疾うに咲くらし
9
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西手心黒
カーナビの「道なりです」と言いたれば「おもひかね」など応へし行く道
5
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西手心黒
ひとはいさすごすか知れず吾が晦日は掃除買いもの走り給へと
3
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び わ
美しくアロエに花が黄金色行く年惜しみ新年迎え
8
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はなしのぶ゙
枇杷色の月を厨にまねき入れそのひぢりなる卵黄溶かな
9
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灰色猫
右足を引きずりながら残された左の足で海を見にゆく
11
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舞
父母の愚かさも知る歳となりしみじみ偲ぶ親不孝者
13
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へし切
黄昏れて 君が横顔懐かしき セピアの色に遠きまぼろし
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恣翁
凩に波立つ水は ぎらぎらと 研ぎし鋼の閃湛へたり
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