夢士のお気に入りの歌一覧
コーヤ
九十の年を重ねてかきし書の流麗な美に感動おぼゆ
12
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コーヤ
ちらちらと散らふ赤い葉美しく舞姿見せ秋の幕開け
10
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詠み人知らず
狂気とは多数決からはみ出した とてもフツーの 感覚のこと
15
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詠み人知らず
名誉とかお金になるとたかりたるオリンピックの毒蛾を駆除す
6
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もり
雨と汗レインコートが吸い込んでずぶ濡れになる魚より魚
10
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秋日好
スペインの乾いた景色のつづら折り止まれば倒れる自転車レース
14
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舞
ビキニ着て肌もあらわにマネキンのちょっと寂しげ虫鳴き初める
13
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野々花
風鈴の音に負けじと鈴虫が 夜通し鳴ける下駄箱の上
7
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桐生賄
この海に 沈みし父の 船舶は 今頃魚の 住みかになりて
14
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光源氏
かかる折り衆生の念を捨てざれば皆ことごとく天にまみゆる
7
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コーヤ
朝露にぬれつつ立てり女郎花黄色な顔で吾に挨拶
11
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コーヤ
小筆持ち草かな文字で和歌を書く万葉びとの心に触れて
22
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光源氏
夢にのみ君をよそふる夏の夜雲居の花に枕ぬらして
6
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光源氏
いにしへの夢をしのびてながむれば草かな文字は風にながるる
12
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新座の迷い人
筑波山 車で通り 先輩があれが筑波と 振り返り見る
5
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へし切
死ぬほどに辛いと思うことならばがんばらないで逃げてもいいよ
29
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まぽりん
万なる言の葉うつす水茎の草かな文字を歌のしるべに
25
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秋日好
誰が好き 言上げもせぬ君なれば何処の地にか幸せなるらむ
7
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秋日好
手の中のポテチ袋の青色に戸惑いとまるタテハが一羽
8
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己利善慮鬼
花柄の傘を残して往く君と付き添いながら笑う涼風
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