松本直哉のお気に入りの歌一覧
紫苑
あかままが風にふるへる くさぐさを云ひたきむねをかかへて歩む
6
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浅草大将
妻とひて喘ぎさまよふ小牡鹿に水のめぐみのなど癒しなる
13
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悠々
波郷なる俳人そこに生きしとふ隔離所跡や血の曼珠沙華
19
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詠伝
青すぎるそこは他人が切り取ったランドスケープ抜け出さなくちゃ
10
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もなca
秋薔薇はひそやかに咲く冷めやらぬ微熱をあわく滲ませながら
18
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葵の助
母たちの路上駐車の天の川に呑まれるひかり保育園前
4
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紫苑
受けとむるエノンセは白、やはらかな闇のむかうにふと立ちのぼる
7
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詠伝
海の向こう花のささめき誘われて辿りつくのは金色の午後
10
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秋日好
濡れTシャツ透けてたブラの色合いを見事言い当て一応異性
10
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秋日好
十月から最低気温二十二度保てば頬染む降誕祭に
6
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詠伝
瑞々しい婚姻色の花束は彼女を甘く艶麗にする
10
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詠伝
ストッキング破かぬように少しずつ少しずつ身に纏うこの黒
9
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詠み人知らず
音もなく未明に出勤した人の 置いた茶碗がぽつり悲しい
22
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秋日好
上弦の月をくるむは鰯雲 青背景の真珠の光沢
10
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秋日好
プライベートビーチを持つなら岩穴のかくれがだって必要でしょう?
6
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秋日好
通り雨幕の向こうに輝くは秋陽を浴びたドーバー海峡
11
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詠伝
女児の手を食みウミウシにまた一つ知らなくてよい事実が増える
6
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詠伝
金木犀 北限過ぎしこの地にてあひ見えざるまぼろしの香
13
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紫苑
みづからに課したる枷を解かれしに浸さるるごと聞くセレナーデ
12
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詠伝
無色の風触れる端から散り散りにされつつ金のひかり波打つ
10
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