半格斎のお気に入りの歌一覧
横井 信
冷え込んだ 重い空気に 染み込んだ 畑焼く煙 匂いつつ行く
11
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蔓葵
はかなしや千鳥の声もなきがらになさけをかけてつもる白雪
12
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詠み人知らず
部屋入れば人の声なく張れる糸 空気をよみて静かに座りつ
17
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詠み人知らず
足跡の一つ残らぬ無人駅 寂しき色の 雪ふりつもる
17
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己利善慮鬼
行く川の流れも絶えて初霜に咲き惑う花のまだ知らぬ冬
6
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近江の人
朝五時の下向き眉毛優し気に凍れる空に微動している
4
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詠み人知らず
憂きことを思ひつらねて浮かぬ夜は賜りし文読み返したり
16
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千映
ストーブの薬缶のお湯の音にさえ介護の辛さ訴えている
13
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詠み人知らず
幽霊もお国柄出て外国のそれは滅茶苦茶我が強いらし
10
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萱斎院
もみぢ葉の落つるけしきもはかなきに 霜にきほひてつもりぬるかな
12
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夢士
冴え渡る夜空に流る星見むと目出し帽着け大寒波のなか
19
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滝川昌之
年忘れ忘れぬものか逝きし友凍て空で泣く半欠けの月
21
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恣翁
淡雪の鱈に積む市 霙立ち 絣合羽の凍みにけるかも
18
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詠み人知らず
黄葉の海踏めば 添ふ汝が肩に ひとつ降りきて 共に見上げつ
12
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澄舟
丸善の罫太き箋に文字まろく綴らん君を亡くしし人へ
7
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河のほとり
散りゆけば秋の木の葉ぞゆくへなきみ山おろしの風のまにまに
16
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夢士
弓張の月を仰ぎて母偲ぶ召され逝くみち月に照らされ
19
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月虹
歌人の子らまた歌人なる素直さよ日々より人は作られるらし
62
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祈り花
嫁した子と取り止めも無く語り合ひ癒し藥と互みに思ふ
13
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新座の迷い人
哀しやな 妻が植えたる ゼラユーム 枯れだし悲し 挿し木は元気
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