只野ハルのお気に入りの歌一覧
恣翁
柔らかく芽吹ける桑の 青み差す樹皮に 霧こそ珠を結べれ
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恣翁
掛け流しの湯の立ち籠むる石床を 踏む足濡れて温かき朝
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横井 信
吊り革をぐっと握れば満員の春の列車がカーブを曲がる
11
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へし切
哀しくも老いて永らふ命かなさかりに花の散るを羨み
15
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うすべに
ほのじろくつもる花びら舞い上がる 家路をいそぐ人の足元
13
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滝川昌之
葉桜に春光強くなりゆけば街には日傘追いかけて咲く
23
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芳立
焼け跡のバラック街の桜こそ忘れはせねと嫗かたれり
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リクシアナ
うつし世の澱みに屯す花筏あすの流れをひとひらが行く
10
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うすべに
お散歩の犬かたまってじっと見る 視線のさきに悠然と鷺
11
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舞
水面へと落とす小石のさざ波の古き恋などふと思う時
10
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リクシアナ
「歯車」に喩えらるれば粛々とナショナリズムを孤高に生きる
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へし切
春色の風に誘われ微睡めばやさしい君に逢えるだろうか
16
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うすべに
雨音に夜のとばりのむこうがわ ふとふり返る過去の方角
15
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ななかまど
思い立ちイヌノフグリと名付けたる牧野博士よ春が始まる
19
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横井 信
陽だまりに寝ていた草も起き出して小さな花の誘う春風
16
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恣翁
豆腐屋の軒に下がりし縄暖簾 染み込みにけむ油の臭ひ
18
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横井 信
降り続く雨でも鳥は元気良くすいと横切る春のベランダ
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舞
古き日に惚れた女の生まれ日を思い出させて春こぬか雨
14
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夏恋
QRで注文なんてできないわサイゼリアには行けなくなった
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ななかまど
一畝を耕しふいにわきあがる結句七音みみずが笑う
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