三沢左右のお気に入りの歌一覧
恣翁
境内の 黄昏れ初めし玉垣に 凭れて 何か語り合ふらむ
18
もっと見る
粕春大君
身を焼きて空にのびゆく紅の花は百日の斎とぞ思ふ
21
もっと見る
紫苑
爆心にいのちの継がれ六十年余この破れ船を神は嗤うか
16
もっと見る
芳立
ゆく夏の終のひと日に村雨の泣きて悔いなき夕かげのさす
15
もっと見る
紫苑
天をさす指のさきに弔鐘の音の果つるもかなし長崎の空
16
もっと見る
たんぽぽすずめ。
ひさびさの土砂降りが来て木の葉らも凛々しく霞む夏の真昼間
16
もっと見る
詠み人知らず
ポンプから わきたつ泡に 擬えて 金魚の夢が 浮かんで消える
22
もっと見る
falcon
地下室に生れし赤子の還暦を過ぐも変はらぬ核の世界は
19
もっと見る
浅草大将
とこしへの命むなしも現し世の一膳メシヤに見放されつつ
17
もっと見る
浅草大将
黙しつつ祈るこころはひろ島の空にうらみの浪や立つべき
27
もっと見る
紫苑
いづくにし君聞きつらむほの赤き光したたる月の夜語り
12
もっと見る
由良
どのくらい空を見上げてなかったんだろう世界は縮んでいないのに
9
もっと見る
むぎたうろす
あいがもを抱いて眠れば愛の夢こいぬを抱けば恋の夢かも
8
もっと見る
葡萄
夜露散る玉の言絶え明日葉の芽にし消ゆるは夢かあらぬか
15
もっと見る
紫苑
ひさかたの月読壮子あしもとに拉がれ坐するわれを浸せよ
8
もっと見る
紫苑
淪落の狂気は肩をすべり落ちアンティゴネーは花を食むひと
7
もっと見る
もなca
青空に伸びゆくひこうき雲二本 君に「ごめん」とメールをしよう
19
もっと見る
詠み人知らず
らしくない弱気なメール恋人よ 遠く離れた君を抱きたい
23
もっと見る
浅草大将
あかねさすサンピエトロの天蓋に神を隠すか光のカーテン
20
もっと見る
詠み人知らず
ふるさとの小さくなった公園で 少女のわたしが泣いていました
24
もっと見る
[1]
<<
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
>>
[690]