揚巻のお気に入りの歌一覧
ころすけ
「元気だよ」父の電話はすぐ終わり 母はなかなか電話を切らず
28
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まるたまる
看護士に内緒で母に食べさせた氷ったみかん「美味しい」と言う
15
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浅草大将
朧にもおぼろがさねのくも深く月のなみだか雨降りそむる
12
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薫智
2杯目はココアが用意されていて絶妙な距離心癒され
15
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粕春大君
花冷えの春くれなゐに咲きそむる桃の花をば重ねてぞ着る
22
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薫智
目が痛むしみる痛みは物事を綺麗にみてない戒めなのか
11
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悠々
いにしへも今もおみなの哀しみは朧月夜に散る花の影
12
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悠々
万物の中に純白無しというわれの心にあるわけもなく
19
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詠み人知らず
成熟の丸みを知らぬまま萎える胸に正円なり聴診器
4
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詠み人知らず
君の言う正義はいつも遠すぎて私も今も守りはしない
5
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水中あやめ
音に聞く高師の濱もまだ見ぬになど袖濡れて乾かざりける
9
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紫苑
透きとほる怨みをせむか鎧いゐる智のほころびに護摩の香ぞ沁む
2
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リンダ
悪夢から解き放された夕顔は実をなし今は寿司に巻かれる
8
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さよここ
新雪に足跡つける心地して君の身体に口づけている
19
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浅草大将
現身は何時かすぎなの世にもあれ君につくしの心もえてぞ
14
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浅草大将
寝ねもせでおきのなみだに泣き濡れて一入辛し朝の別れは
9
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詠み人知らず
心から誰かを愛すひとがいる私にはない特殊能力
1
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詠み人知らず
言いたくて言えないことを飲み込んで薄氷だけ選んで歩く
7
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詠み人知らず
日を追って薄くなりゆく胸 尖りゆく骨 乾く咳を数える
2
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詠み人知らず
目の前でほころんでゆく日常を今度はもっと良い糸で縫う
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