源朝臣友信のお気に入りの歌一覧
山桃
花と来て鳥とも樹とも風も陽も遊ばむ春を想ふかなしさ
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紫苑
乗り過ごしテールランプを見送ればひとり侘びしき雨の心地す
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紫苑
よろづごと整へおきて出でつるも放つとかれたと云ふのであらう
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山桃
萠えいづる春を思へば還り來ぬ人あることの寂しさまさり
12
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庭鳥
顔あわせ言葉交わせど用水路ごしに会うよであなたが遠い
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浅草大将
南北に国を切れども高麗つるぎ長き恨みを断つすべやなき
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浅草大将
薄雪のかすか色づくあさみどり野辺に一日を若菜摘みてむ
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螢子
木の間よりうまるるけぶり城山を覆うがごとく空のぼり行く
14
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薫智
楽園がどこかにないか探してるけど楽園はここにあるんだ
11
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薫智
「まあいいか」その一言が堕落する境目なんだと踏み留まる
7
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薫智
喜びや哀しみ込めて詠ってるそれはなんだが祈りにも似て
9
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螢子
桜木の並ぶ二の丸ほんのりと薄紅に染まる如月
11
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庭鳥
クラシック好むのですかそれならばわたしの趣味とご近所ですね
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庭鳥
あなたとの天気の話題忙しく何の曲かを聞くの忘れた
7
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庭鳥
雑食のATMに小銭入れ積もり積もって野口英世に
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庭鳥
一株に赤とピンクの蕾つけいざ咲かんとすミニシクラメン
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庭鳥
お正月胡椒が無くてしょうがねえ化粧が映えず暗いでしょうが
4
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螢子
君が胸固く縛らるる結び目をさらり解いてみたき指先
9
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螢子
世の中の全ての事象に意味があるたとえば君が別れ告げるも
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螢子
夕さりて子供等いぬる公園に風の遊びしふらここ搖るる
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