ベイジーのお気に入りの歌一覧
恣翁
読み残す 書を閉ぢ灯火 吹き消して 床で聞き入る 雨垂れの音
31
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浅草大将
こがらしに終のひと葉も散り果てて誰か集へる裸木のもと
30
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みやこうまし
漬物の石の深みに沈むとにつれて味の旨味を増すや
11
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三沢左右
コーヒーの夜闇に落とすフレッシュのようににじんだ 月に叢雲
20
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紫苑
汝と共に生きたしと言ひ換へられぬ死胎なるかの愛抱きつらむ
8
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浅草大将
花も実もなきの涙にくれの秋さくらもみぢのをとこ道ゆく
18
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たんぽぽすずめ。
木犀の残り香の無き夜の風を抱けばムンクの叫びの如し
9
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紫苑
一輪のマリゴールドの蝶なりき朱鮮やかに花壇より立つ
14
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たんぽぽすずめ。
遠くから届く蜜柑を両の手に包めば明日はきっと晴れるや
11
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浅草大将
バッコスを海に眠らせアポロンの愛琴に風の哀歌鳴りつつ
13
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たんぽぽすずめ。
逢えた日に逢えず温めし胸としてハートを一つカフェラテに書く
19
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トーヤ
誰一人知る人いないホームにて秋を忘れた風に吹かれる
9
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たんぽぽすずめ。
砂利道に踏まれて削れ丸くなる硝子へ刻む人の生き方
16
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浅草大将
聞き絶へしをとはの川におしむれどさほ挿す人のゆくゑ知れじな
16
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たんぽぽすずめ。
錆び色の剥げた塗料がそそり立ち楓のような鉄の橋かな
21
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紫苑
たそがれに沈める白きはなびらの戦ぎひとつの悪事となりぬ
8
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芳立
さだまらぬ心ひとつを胸に率て迷ひにめぐる道もおそれず
10
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河のほとり
闇にただ月を待ちたる山のべは絶えず嵐の音をこそ聞け
12
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紫苑
一番花散りてふたたび匂ひ立つ木犀のけふいよよ艶めく
22
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三沢左右
いざよひて軒端になづむ月影も雲しあらねばすがしかるらん
13
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