有為のお気に入りの歌一覧
きりあ
婆ちゃんの千代田袋も夏仕様朱色の金魚に波紋が揺れ
9
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きりあ
世の中を戯画化してみる真夜中は月に長々たしなめられて
11
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螢子
山陰といふ名を持てど今日の日は最高気温日本一なり
13
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庭鳥
いままではごはんのおかずだったけどめかぶ汁でもなかなかいける
7
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聴雨
月もなく物音ひとつなき夜に君の心の在り処をたづぬ
14
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紫苑
くちなはのよぎる炎昼身のうちに邪悪の卵を熟む白日夢
15
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聴雨
夕されば蜩いよよ侘びなきぬゆく七月に我が身重ねて
22
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粕春大君
望月を木の間にみれば鵺子鳥うら鳴く夜ぞ更けにけるかも
26
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三沢左右
空蝉を深く沈めし夏の雨 琥珀まだきも雨の町色
21
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芳立
造成に掘りかへされる冷蔵庫、瓦、ビー玉、残弾ひとつ
10
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螢子
君と見た夢は儚きシャボン玉トパーズ色の風に吹かれて
24
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浅草大将
ひた燃えて易くは散らぬ玉の緒の命ながらの線香花火
23
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詠み人知らず
ただひとり居間に居て聞く遠花火これまでの事これからの事
15
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詠み人知らず
空蝉は命存在した証人が残すは骨と思い出
8
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ゆびきゅ
眠りたい 君の鼓動を聞きながら 若葉に揺れる夜露のように
55
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ゆびきゅ
咲き濡れた花弁の如く饒舌な瞳は 風に諾と応える
24
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島祝
久堅の日向の国のきよまりて憂しことなかれ千代の末まで
25
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島祝
長き夜に涙もかれて明けぬればなべて草葉に露の白玉
23
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浅草大将
信仰なき身にも禊のちはやふる神代ながらの夕だちの雨
19
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山桃
積雲のわきたつ見れば今年もや心こどもの夏のただ中
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