日野つみれのお気に入りの歌一覧
梨根日想
アルカリの液漏れ出でて痛々しく倒れて鈍くきらめく抜け殻
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ライテウ
これがただの言葉だとしてすこしだけきみのことだけかんがえていた
4
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ライテウ
掬い上げるように知らない世界を見せたくて郵便局の真裏の火星
2
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かぐら
こうこうとセブンスターが燃えていた さっきまで詩が在ったところで
7
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京
130円きっぷで東京駅へゆくこれ以上遠い場所は知らない
1
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京
夜はきっと雨のふる日のいちじくのピザなんどでも戻ってきます
2
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とまと
いざ行こう、彼らに討たれる前に皆傘を携え向かう朝の陣
1
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ケンイチ
是非もなく吐き出す息と混じり合い言葉は白く宙へと消える
20
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あげあし
グーグルの衛星写真にうつされた海が黒くておそろしい朝
2
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一
軒下に知らない人と一人きり違う煙をそれぞれが吐く
3
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かぐら
履歴書に「のぞんでいる」と書き足して きみはふるへて眠るのでしょう
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ゆみうさ
鉄棒の匂いが好きなおとうとが急に泣きだす夕暮れの坂
11
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かぐら
「悪の華」パチパチ炉へとくべるのも君を迎える準備のひとつ
2
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ゆみうさ
膝と膝くっつけ乙女っぽく座るニーハイソックス履く休日は
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一
メイドインジャパンと書いてあるならば私の場合 おそらく背骨
3
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鷹雪
「あの夏」と呼べば記憶は簡単に叙情していき陳腐に光る
14
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紫苑
残んの火ひときは明しベテルギウスは遠き奢りの過ちに似て
12
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一
暖かい秋の日差しを浴びている解凍してる鶏ももの側で
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一
今日、特に影が濃いから、空を見る。もっと、私を希釈してゆけ。
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詠み人知らず
よわいやつがいるのがわるいとつぶやいて吊り革にぎりしめてる子ども
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