佐々一竹のお気に入りの歌一覧
紫苑
吹く風に紅き蹴出しのほの見えて春の川面にさざなみ渡る
9
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紫苑
ふるさとを持たざるままに小余綾のいそ路歩めばなど懐かしき
7
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紫苑
ひとの子とそつくりに鳴く野良一匹見捨てもならず餌を運びをり
15
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詠み人知らず
小春日のJRの車窓から射し込む光 鞄につめて
15
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ふきのとう
窓に置くシクラメンは春の陽に固きつぼみをピンクに染める
9
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市川ありさ
本当に欲しいものでも我慢して凍った橋の真ん中に立つ
4
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ふきのとう
期待からあきらめへと時が過ぎ視点変えれば生きる力に
24
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詠み人知らず
帰り道 月を眺めるふりをして見とれてたのは君の横顔
14
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あき
梅味のチップスターを食べながら開花の知らせをごろごろと待つ
18
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紫苑
従く従かぬ造反の芽はふかぶかと痛みを糧に根を伸ばしけり
8
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紫苑
何ほどの啓示なるらむ開きたるページに染みのひとつありけり
8
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紫苑
突然の礫を受けし胸そこひ語らぬことの渦巻きはじむ
3
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みやこうまし
しぐれ去り小雨交じりに曇るそら雲居に渡る春の揺籃
12
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まるたまる
閉じこもる酸素カプセル膨らんで空を漂う棺となれり
15
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七色コイン
この歳で甘えてみたくなっている。父よ目覚めはもう来ないのか?
11
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紫草
音もなく舞う雪ひらり手を伸ばしつかめど消えて証し残さず
7
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紫苑
不揃ひの小鉢に似たり差し向かひ黙して過ぐすひと日の終はり
14
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紫苑
静謐の濃きにたゆたへ図書館の一隅に我が聖域のあり
17
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紫苑
驚かし効きえぬまでに人に慣れ人に忌まるる獣のあはれ
5
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紫苑
時代とふ轍のなかの粒子われ足掻きを無駄と呼ばぬか父よ
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