夢花火のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
バイオリンケースの少女テンポよく春風とポニーテール揺らし
21
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恣翁
淡き灯や ウインクしたる横顔に 長き睫毛の翳落とすらむ
15
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ななかまど
入試という十五の春の初の壁 胸の底いに埋み火疼く
16
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朝野沙耶
着信を皮切りに始まる戦争真夜中を裂く獣の雄叫び
11
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へし切
咲いたならいずれは枯れてしまうから蕾のままでいて欲しかったのに
15
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茂作
土觸れて生きる喜びひたすらに 畑打つ吾に三月の風
18
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横井 信
朝はもう陽だまりになる街角に梅の花咲くまだ早い春
13
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朝野沙耶
首筋に残る火傷の痕ひとつヘアアイロンが落とした疑惑
16
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滝川昌之
芹の根の苦味甘味が増す春に味わえばいい惜別と酒
19
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ななかまど
残雪と注ぐ光の競演が春の里山照らしておりぬ
14
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へし切
真帆片帆 沖の島影かすみけり ふるさとは遠く 消え残る夢
15
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ハーコット
向かい風に目を細めつつペダルこぐ我を見おろす弥生の月よ
10
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萱斎院
むさし野の焼け野の色とむめの花 ぬすみしこころいづこやと問ふ
11
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茂作
人ふえてまれにのみ來る鶯の 囀る聲や都邊の春
20
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朝野沙耶
永遠と託く契りは浅はかでそれゆえ深く記憶に残る
14
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舞
わがむくろ風に吹かれてひとひらの雪より軽き虫の亡き骸
11
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夕桐
華々し桃の宴の間を外れ 劍を打ち込む我の雛らめ
14
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白﨑さき
夜勤明けメトロの逆風かき分けて頬張る朝のソーセージマフィン
7
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紫茉
ひとひらの花びら肩で受け止めて拳もゆるむ春の訪れ
8
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トウジさん
末枯れの季を越すこと儘ならずいかに迎ふやあの花明かり
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